島根県の安来市、広瀬町、大東町、仁田町、横田町、吉田村の一帯は、かつて鉄の生産(たたら製鉄)と輸送の道筋にあたり、独特の鉄文化や民話を残しています。6市町村は「鉄の道文化圏」として鉄に関わるさまざまなテーマパークを展開しており、それぞれユニークな切り口で、鉄と人々との関わりを描き出します。(2004-05年に市町村が再編され、安来市、雲南市、奥出雲町の3市町になりました。)
先般(2000年)、これら奥出雲周辺のテーマパークを回るチャンスがありましたので、ここにご紹介します。
※吉田村と大東町は2004年にほかの4町と合併して雲南市になりました。
※広瀬町は2004年に安来市・伯太町と合併して新制の安来市になりました。
※仁田町と横田町は2005年に合併して仁田郡奥出雲町になりました。
テーマパーク見学のヒント(全般) |
・比較的広範囲にテーマパークが点在しているので、公共機関よりもマイカーの方が圧倒的に便利。 ・大方のところが、月曜休館なので、この日は避けましょう。和鋼博物館は水曜休館。また、紹介していませんが、雲南市にある「古代鉄歌謡館」は火曜日休館。 ・どのテーマパークも内容が充実しているので、見学時間は最低1時間、じっくり見るには半日必要かと思われます。特に、ビデオをしっかり見たい方は、時間に余裕を持ってください。一日で全部まわるのは、絶対に無理です。 ・午後5時まで開いているところでも、入館は4時までになっているところがあります。(見るのに最低1時間かかるから) ・角炉伝承館は無人なので、電話してもつながりません。4時頃に見学者がいない場合は、閉めてしまうこともあるので注意。 ・広瀬町(現安来市)の「金屋子神話伝承館」は 2022年11月30日をもって閉館。展示物は和鋼博物館に集約。 ・吉田村(現雲南市)は鉄の歴史村として、「菅谷たたら」(山内と伝承館)を中心に「未来科学館」、「歴史館」の3拠点があり、相互に補完しあっています。それぞれに興味深いビデオがあります。時間が許せば、3館共通券を買ってまわるといいです。※2021年3月31日をもって「未来科学館」は閉館。 ・吉田村(現雲南市)は年に一度11月に、「たたら製鉄体験」とか「鉄の文化フォーラム」(2020年では「鉄の歴史村フォーラム」)などを開催しているので、その時期に訪問するのもよし。 ・横田(現奥出雲町)の「たたらと刀剣館」では、月2回程度、日本刀の作刀実演をやっています。また、毎年2月(3月)には、日刀保たたらで、日本刀用の玉鋼を作るために、たたら操業をやっています(4代やるらしい)。日刀保たたらは、原則非公開で、見学には事前許可が必要です。 ・宿。普段はいいのですが、催しなどがあるときは、一杯でとれないこともあります。その季節には、自家用車などで来て、近くの都市部に宿をとるのがベターかもしれません。 ・写真撮影は、許可が必要なところ、不可のところがあるので、館員さんに断ってから撮ってください。 ・各ページに記した、入館料は、大人個人の料金です。特別展などがある場合は、別料金が必要な場合もあります。 ・各ページに記した展示内容や感想は 2000年8月時点のものです。所在地・アクセス等は2021年5月時点の情報ですが、精確を期されたい方は直接各テーマパークにお尋ねください。 なお菅谷たたら山内は、2021年5月現在、一部施設(村下屋敷)が改修期間中です。詳しくは、「鉄の歴史村」サイトをご覧ください。 |