鉄の未来科学館

 

写真は日刀保たたらのノロ出しの様子。

 

2021年3月31日をもって閉館されたとのこと。
以下は旧情報になります。

所在地: 島根県雲南市吉田町吉田892−1
TEL:0854−74−0921
アクセス: 吉田村オープンエアミュージアム内の施設のひとつ。村役場近くの広域林道沿いにあるが、車でないとちょっと不便。出雲市駅から、掛合行きのバスに乗り、さらに吉田行きのバスにのるか(乗ってる時間はあわせて1時間くらいだが、便が少ない)、JR木次線出雲三成駅から、15キロくらいタクシーに乗る。
開館時間: 午前9時〜午後5時(入館午後4時まで)  月曜休館(月曜祭日のときは、その翌日)
       入館料510円(3館共通券あり) (2015年)
概  要: 「鉄の歴史村」吉田村にある3つのテーマパークの一つ。世界的な視野に立って、製鉄炉の変遷を辿りながら、最新の製鉄技術を紹介しています。館内には、世界で初めて石炭高炉製鉄を実現した、イギリスのダービー父子のコールブルックデール高炉の実物大復元模型、日本初の洋式高炉として操業に成功した橋野一号高炉(釜石)の復元模型があります。
ビデオは、現代日本の高炉メーカーが共同で製作したもので、最新の製鉄技術を紹介しています。
感  想: オープンエアミュージアムとは、山の中に開けた広い敷地に水車やテーマ館や宿泊施設をいくつも連ねたもので、村全体が博物館であるという発想で作られたのだとか。そういう意味では、ミュージアム内だけでなく、菅谷たたらも含めた吉田村全体がテーマパークなのだと考えてもいいでしょう。

吉田村は、昭和61年に「鉄の歴史村」宣言をしており、「鉄の風土と歴史、そして文化の遺産を正しく保存し公開することが、私たちの使命である」と述べています。吉田村は最盛期2万人以上の人が田部家の下で、たたら製鉄に従事していたとか。今は2400人くらいの人が住んでいて、文化の継承に力を注いでいるそうです。

未来館は、なんといっても実物大の高炉模型が圧巻です。日本のたたら製鉄だけでなく、西洋(主にイギリス)で発達した高炉製鉄が学べるテーマパークで、木炭からコークスへのエネルギー転換を興味深く語っています。
ただし、一般的には、コークス炉よりも木炭炉の方が品質がよく、館員のおねえさんも、角炉で作った木炭銑は、破面がとてもきれいです、と言っておられました。

ここで見せてもらったたたら製鉄による玉鋼は、燃焼しなかった木炭のかけらを包みこんでいました。なんでも、融けたケラの中に木炭がくるまれてしまうと、高温であるにもかかわらず、燃えずに残るのだとか。確かに空気が遮断されてしまえば燃えない理屈ですが、なんだかとっても不思議でした。 (2000年)