No.26 オアフ島 ワイキキ・ビーチ
ハワイ諸島は、アメリカ本土に住む人々にとってのパラダイス、ということになっているけれど、
アメリカに憧れた戦後の日本人にとっても、パラダイスとして位置付けられている、と思われる。
高度経済成長期を経て海外への観光旅行が解禁になると、富裕な人々は競ってハワイを目指した。
我々(以上)の世代には、ハワイ旅行はある種の社会的ステータスであった。
そしてどういうわけか、その認識は半世紀を過ぎた今日なお(もちろん大衆化されているが)
受け継がれているように見える。リピーターも多い。南の島の神話作用であろうか。
ホノルルへ飛ぶフライトは家族連れで混雑する。
ビジネスシートにくつろぐ小学生の姿を見ると、世の中、
お金持ってる人は持ってるんだなあとしみじみ思いまする。
空港から30分でワイキキ・ビーチのホテルである。浜辺はさながらホテルの庭。
ここは日本かと思うくらいの日本人。ABCストアで和風のお弁当が買える。
「バラマキ用」のお土産が山と積んである。日本語が結構通じる。
こうなるとハワイ旅行は日本の消費文化のひとつといえるのではなかろうか。
その名も麗しダイヤモンド・ヘッド
ヤシの木かげで どんじゃらほい 今日はお祭り 夢の国
日本人の子供たち
雲がかかり 通り雨
そして青く澄んだ空に虹がかかる
なるほど・ざ・ぱらだいす
※益富「原色岩石図鑑」にオアフ島ワイキキ海岸の砂は白い、
と書かれている。島の周囲の珊瑚礁が砕かれて出来た砂だから、と。
⇒ マノア渓谷