しずく20.
夏休み、児童会の肝試し大会で、一本杉から墓地までの道を往復させることになった。 2人ずつ組にして送り出し、ともあれ無事にみんな戻ってきたので、やれ一安心と思った矢先、K君とL君が妙なことを言い出した。知らない間にポケットにへんな石が入っていた、と。 ひそひそ話が交わされて、ほかの子供たちまで同じことを言う。 そして、どうやらそれが墓石のかけららしいということになって………
夏休み、児童会の肝試し大会で、一本杉から墓地までの道を往復させることになった。
2人ずつ組にして送り出し、ともあれ無事にみんな戻ってきたので、やれ一安心と思った矢先、K君とL君が妙なことを言い出した。知らない間にポケットにへんな石が入っていた、と。
ひそひそ話が交わされて、ほかの子供たちまで同じことを言う。 そして、どうやらそれが墓石のかけららしいということになって………