◆めのうギャラリー 18

 

 

めのう

ドイツ、St.Egidien産。酸化鉄のために赤く色づいためのうです。スライスした面が、凹んだ辺を持つ菱形になっていることと、外皮(下の写真)に縦に裂け目が入っていることに注目。この形から次のような、生成環境が推測されます。

これは、球果の内部がまだ熱くて固まっておらず、しかし外側は冷えて殻(まだ柔らかい)を形成した状態で、殻に破れ目が生じ、中の流体(おそらく多量のガスを含む液体)が飛び出した結果、出来た形と思われます。
いわば、破裂してアンコがはみ出した饅頭。饅頭の皮はやがて完全に固まり、その後でアンコ(めのう)がゆっくりと沈殿した、あるいは、アンコは別の(めのう成分を含む)鉱液に交替して、めのうが出来たのでしょう。