オハイオ州のクリーブランドにある自然史博物館。
ダウンタウンから数キロ東のミュージアムエリアにある。
隣の美術館は入館無料だが、こちらは有料。
アメリカの博物館の例にもれず、地元の富裕な方々のコレクションや
寄付金がベースとなっている。オハイオ産の鉱物・岩石標本が充実しているのは
もちろんだが、世界各地から集めたコレクションもそれなりにある。
この種のコレクションの充実ぶりは、(かつて)その土地に流れ込んできた
お金の多寡を如実に反映しているのではないかと思われる。
国力が(軍事力と)経済力に比例するように、博物館の収蔵品のクオリティもまた
財力のあからさまな指標とみなければなるまい。
オハイオ州の鉱物といって、すぐに思い浮かぶのは蛍石。
それから天青石も有名。
薄板状の結晶は他産地の標本にあまりみないタイプ。
地下の保管室の中には研究用の標本がごっそりしまってあるようだ。
鍵のかかった扉越しに、オハイオ州の岩石・鉱物のキャビネットを撮影
さまざまな輝石のスライス研磨片。
いわゆる風景の石(絵の石)と呼ばれるものなど
コレクターからの寄贈品。
アポロ12号が嵐の海から回収した月の石(実物) 玄武岩質の溶岩
バラ輝石とエメラルド(いずれもロシア産)を用いた装飾時計(クレムリン・クロック・タワー)
1913年製 ファベルジュ・ハウス(モスクワ)
ミャンマーのヒスイ(左)とカリフォルニア産のネフライト(右)
標本ラベルが入れ替わっていたので、見回りの方に指摘した。
グアテマラから出たヒスイの装身具など
中南米のこの種のヒスイ細工は、アメリカ各地の博物館でみることができる
マヤ様式のヒスイの彫り物
オルメカ様式のヒスイ彫りもの
身体の中央に小さい人を抱いたモチーフは、アラスカ・インディアンの
トーテムポールやニュージーランドのマオリの意匠にも共通するもの
そのほかの収蔵品
南米のケツァル鳥
藍銅鉱と孔雀石が共産するアジューロマラカイトを想わせる色彩の羽。
かつてアメリカ大陸の空を覆って群れ飛んだという リョコウバト
たぶん世界で一番有名な猿人 ルーシー
(オリジナルはエチオピアに戻された)
アウストラロピテクス・アファレンシス
ビートル
ネット上では、こういうユーモラスな展示があることでも知名であるらしい
一目、サカタヤスコの作品! と思いましたです。
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