No.8 敦 煌(中国) その1
敦煌は、シルクロードの精華。蜃気楼ゆれる沙漠の中に、夢のように現れる緑の町。気温は高いが、空気が乾燥しているため、日本の夏よりずっと気持ちがいい。水分は意識して摂ろう。
夕暮れ、市場の中に簡易酒場が開店する。夕涼みしながらビールで乾杯。異国情緒たっぷりの憩いのひととき。
敦煌の町の南東25キロ。鳴沙山の東の断崖に掘られた石窟が、かの莫崗窟(ばっこうくつ)。
崖の前はオアシスで、かつて1000人以上の仏僧が住み、経典を写し、窟に仏像を彫り、岩絵の具で仏の世界を描いた。
第249窟。
飛天の舞う極彩色のパラダイスは
沙漠の中の人類の至宝だ。
敦煌名物の鳴沙山。大勢で連なって山上から滑り降りると、崩れる砂で山が鳴るという。ここは沙漠の吹き溜まり。砂の山は崩れやすいが、夜の間、吹く風が砂を運び上げ、朝には再び美しい山の形が整っているという。もう何百年も変わらない姿。
鳴沙山へのアプローチは観光用のラクダで。
乗るなり「月のぉ、沙漠をぉ」と歌い出す日本人。
鳴沙山の上から見下ろした月牙泉。
格好の夕涼みの場所。
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