No.8 敦 煌(中国) その2
西安から飛行機で敦煌へ向かう。途中から景色は
まったくの沙漠(ゴビ)に変わるが、ただひたすら
砂と岩だけが続くかというとそうではない…
チーリエン山脈。越えること能わぬ山を
迂回し、シルクロードはその北側を
西へ向かって何千キロも伸びてゆく。
空から見ると、干上がった川筋が
いくつも走っているのがわかる。
遠いチーリエン山脈の
雪解け水が氾濫した跡だろうか?
酒泉あたりの景色。
ひたすら広がる荒野に
大きな貯水池が見え、
その南にくすんだ緑が
見える。生命のあかし。
(以上、機上からの写真)
敦煌の西80キロにある古代の関所、陽関。
かつて西域の守護に駆り出された兵士たちは
望郷の念に苛まれながら、
夜光杯をかかげて、強烈な匂いのする
ナツメヤシの酒をあおった…
(すごい臭くてエグい味だぞ〜)
目路の限り広がるタクラマカン沙漠の
荒涼とした風景。
南方はるかに雪を戴く山脈が見える。
雪解けの水は沙漠を伏流し、
思いがけず地表に現れてオアシスを作る。
沙漠の中に突然、濃い緑色のシミが
見えてきたら、それがオアシス。
涼しげな並木と泉。
侵食された崖(地面より低い)。
そして人々の住処。
こうしたオアシスを繋いで
シルクロードは沙漠を渡る。
オアシスはだいたい山脈の
麓に点在する。
陽関もかつては大きなオアシスの町だったそう。
水が少なくなると人が減り、町は寂れてゆく。
展望施設
熱せられた空気が渦を巻く
荒野の望楼
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