No.57 フュッセン
「ロマンチック街道」の南端の町となるフュッセン。北からここまで下がってくると、
あたりはアルゴイの山に近づく土地柄となる。
海抜 800mのアルプスのふもと町。
フォルッゲン湖などいくつもの湖に囲まれた、ドナウ川の支流レヒ川のほとりに築かれた古都。
かつてアルプス越えの要衝の一つとしてローマ帝国兵が駐屯し、
13世紀にはアルゴイ地方最大の都市となっていた。
帝国時代、ローマからアルプスを越えてアウグスブルク方面に至る
南北の道は、ヴィア・クラウディア・アウグスタ街道と呼ばれた。
フュッセンから南はメラン(メラノ)〜ボーゼン(ボルツァーノ)を通って2つに分岐、
一方はアルティーノへ、他方はヴェロナからオスティグリアへ通じた。
ちなみに西のリンダウから東のベルヒテスガーデンまで、バイエルンの
プレアルプスに沿って続く道はアルペン街道と呼ばれる。
フュッセンはこれら南北街道と東西街道の交点に位置する。
レヒ川のほとり
ホーエス城
シュピタール教会 15世紀ゴシック様式。18世紀半ばの再建
右がホーエス城の時計塔 左の塔は聖マング教会
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