いとしのクレメンタイン 歌詞 (訳詞: SPS)

 

雪山讃歌でおなじみのメロディー。先日たまたま、この曲を耳にして、
「あれ? マイナー(鉱夫)とか、フォーティーナイナー(49er) とかいってる!」
と興味がわいて、歌詞を調べてみると、いろいろな訳詞がネット上にありました。
どうもしっくりこなかったので、例によって自分で訳してみた次第です。
僕にはこんな風に聞こえます。
(各連2行目と4行目の英語の韻をなるべく残しました)
なお、
フォーティーナイナーは 1849年のゴールドラッシュで
カリフォルニアに来て住み着いた人の自(他)称です。
cf. C8.ブラックヒルズゴール

 原詞

In a cavern, in a canyon,
Excavating for a mine,
Dwelt a miner, forty-niner,
And his daughter Clementine.

Oh my darling, oh my darling,
Oh my darling Clementine
You are lost and gone forever,
Dreadful sorry, Clementine.

Light she was, and like a fairy,
And her shoes were number nine;
Herring boxes without topses,
Sandals were for Clementine.

Walking lightly as a fairy,
Though her shoes were number nine,
Sometimes tripping, lightly skipping,
Lovely girl, my Clementine.

Drove she ducklings to the water
Every morning just at nine,
Hit her foot against a splinter,
Fall into the foaming brine.

Ruby lips above the water,
Blowing bubbles soft and fine,
But alas, I was no swimmer,
so I lost my Clementine.

Oh my darling, oh my darling,
Oh my darling Clementine
You are lost and gone forever,
Dreadful sorry, Clementine.

In a churchyard near the canyon,
Where the myrtle doth entwine,
There grow rosies and some posies,
Fertilized by Clementine.

Then, the miner, forty-niner,
Soon began to fret and pine,
Thought he oughter join his daughter,
So he's now with Clementine.

I'm so lonely, lost without her,
Wish I'd had a fishing line,
Which I might have cast about her,
Might have saved my Clementine.

In my dreams she still doth haunt me,
Robed in garments soaked with brine,
Then she rises from the waters,
And I kiss my Clementine.

Listen fellers, heed the warning
Of this tragic tale of mine,
Artificial respiration
Could have saved my Clementine.

How I missed her, how I missed her,
How I missed my Clementine,
Till I kissed her little sister,
And forgot my Clementine.

Oh my darling, oh my darling,
Oh my darling Clementine
You are lost and gone forever,
Dreadful sorry, Clementine.

  
 訳詞

大きな洞あな 深い谷間
掘っくり返して探すは マイン(鉱脈)
住んでる山師 フォーティーナイナー
そんで 娘がクレメンタイン

いとしいな いとしいね
おお僕の いとしのクレメンタイン
お前はいなくなった もう戻らない
なんちゅう悲しみ クレメンタイン

光だったよあの娘 まるで妖精みたいでさ
そんで その靴ナンバーナイン(≒26.0cm)
ニシン箱の 蓋のないやつ
サンダルにしてたよ クレメンタイン

歩いてた 軽く 妖精みたいに
そりゃ靴はね ナンバーナイン
時々弾むよう 軽やかに跳ね飛んで
かわいい女の子 僕のクレメンタイン

追い立てた あの娘は子ガモを海辺へさ
いつも朝の ちょうどナイン(9時)
流木に蹴つまづいて
落ちたところは泡立つブライン(海)

ルビーの唇 海の上
吹き出すあぶくは弱くてファイン(微か)
だけどなんてこと 僕はてんで泳げない
そんでなくしたのさ 僕のクレメンタイン

いとしいな いとしいね
おお僕の いとしのクレメンタイン
お前はいなくなった もう戻らない
ほんとうにごめんね クレメンタイン

教会の墓地 谷間にほど近い
そこには銀梅花(マートル)がエントワイン(絡みつく)
バラやなんかの花束が育つ
肥やしになった クレメンタイン

その後 山師の フォーティーナイナー
すぐに参ってやせ細った まるでパイン(松の木)
考えたんだ彼は 娘と一緒にいなくちゃと
そいで 今はあの娘のところ クレメンタイン

僕はすごくさびしい あの娘がいなくて心は虚ろ
僕が持っていたならなぁ フィッシングライン(釣り糸)
そいつであの娘を探せたかもしれないし
もしかしたら助けられたかもれないのに 僕のクレメンタイン

夢の中に あの娘が出てきてうなされる
まとった服を水漬くブライン(潮水)
そうしてあの娘は海から上がってくる
すると僕はキスをするんだ 僕のクレメンタイン

聞きな坊やたち この教訓を覚えておけ
 この哀れな話を この僕の(マイン)
こんな人工呼吸をしてでも
救けたかったんだよ 僕のクレメンタイン

どんなに恋しかったか どんなにあの娘に会いたかったか
会えなくて淋しかった クレメンタイン
そのかわいい妹にキスするまでは
そんで 忘れたよ 僕のクレメンタイン

いとしいな いとしいね
おお僕の いとしのクレメンタイン
お前はいなくなった もう戻らない
とっても残念だよ クレメンタイン

 

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