No.2 マドラス その2

 

シティには植民地風のコンクリート造りの建物も多いが、
一歩わき道へ入ると葉葺きの小屋が並んでいる。
この写真は市場。

シティから数キロ南にゆくと、アディヤール河という
美しい河がある。その南畔は神智学協会の大きな地所。
バンヤン樹の茂る美しい庭、ベンガル湾を望む
プライベート・ビーチを散策すれば、まるで別世界のよう。

アディヤール河の橋の上からながめた岸辺の貧民集落。
非常に水はけの悪い泥の上に、牛フンの壁、ヤシの葉屋根の
小屋が建っている。雨季になると水に浸るというのだが、
その間はどこで暮らしているのだろう。

インド国民会議の初代議長を務めたイギリス人女性、アニー・ベサントが
マドラスで住んでいたところ。当時は、彼女の愛したクリシュナジの
財団が使っていた。奥はうっそうと茂る巨木の庭で、木陰に寝転がって
昼寝をしていると、とても心が落ち着いた。写真の人物はFさん。
のちにKの著書を翻訳されたが、邦訳としてはKの雰囲気を伝えるベスト
だと思う。

アディヤール河南側のユースホステルで泊まりあわせた女学生たち。
庭で踊りの練習をしていた。

海岸(ベンガル湾)の砂浜に出たところ。アディヤールの北側。
漁師さんたちが住んでいた。手前の住居の見すぼらしさと
遠くに見える寺院の美しさがものすごく対照的だった。

ベンガルの海。この海の向うに日本があると思うと、
叶うものなら泳いで帰りたいと願った私。

 

マドラスその1   マドラスその3


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