No.64 オーベルストドルフ (アルゴイ地方)
ドイツ南部、オーストリアとの国境付近は、東西にアルプスが連なる
風光明媚な山岳地帯。横光利一は「欧州紀行」に、「峨々たる灰藍色の
山峰湧くが如し、額にまで迫る雪渓の氾濫。山と言わず、谷と言わず、
花満ち溢れた牧場の連続。入れ代り立ち代り現れる峻峰奇峰の
無端の変貌。この世にかかる美しい高原があったのかと嘆息するほどだ。
しかも、それがどこまでも続くのである。」とアルペン街道の風光を叙述した。
ボーデン湖から東のフュッセンの間の西部アルペンをアルゴイ地方という。
際立った高峰はないが、標高2,000mクラスの山々が重なる。
オーベルストドルフはアルゴイの中心、ドナウ支流のイラール川渓谷の
上流にあるリゾート地。町の東にネーベルホルンがそびえ、山頂からは
ツークシュピッツェやスイスの山岳が見はるかせるという。
オーベルストドルフの村を遠望。アルペン北麓の田舎。
まわりを牧草地が囲む。
夏はハイキング、冬はスキーが楽しめるリゾート。
村の西に広がる牧場を散策。空気がかぐわしい。
ホテル。
ホテルのテラスから。敷地の外がそのまま草原。
朝、昼、夕。降り注ぐ光に変貌する山を眺めてのんびりと。
ケンプテンからオーベルストドルフにかけて 車窓より
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