No.75 ビエンチャン(ラオス)  その1

 

ビエンチャンはラオス人民共和国(1975年〜)の首都で、
メコン河沿いにある町。
訪れたのは 1998年で、今どうなっているのか知らないのだが、
そんなに変わってないのじゃないかという気がする。
フランス植民地時代(19C後半~20C前半)のコロニアル風の
建物もあったが、そう思わせる空気感を持った田舎町だった。

ネット情報を見ると、「世界一何もない首都」と言われ
ながらも、ショッピング・モールやナイト・マーケットが出来、
中国との長距離鉄道も繋がった。
訪れた当時の町の人口は 60万人ほどだったが、
都市化が進んで現在(2023年)は 100万人近い。
ラオス全体の人口は 740万人。(デンマークより多い!)
敬虔な仏教国だそう。

パトゥーサイ(凱旋門)。ビエンチャンのランドマーク。
1960年代のラオス内戦に懸る慰霊碑でもある。
パリの凱旋門がモデルという。

 凱旋門の内天井に施された装飾。
インド叙事詩のラーマーヤナがモチーフ。
門の内部は未完成だとか。

門から見下ろす景色。
なにしろ周囲に高い建物がなかった。
道路には信号機がなかった。

同行の方は、「椰子より高い建物がないようだ」と感想。
(実際はそうでもない。)

タート・ルアン。起源は BC 3C にインドのアショカ王が
派遣した僧が建てた寺院という。AD13Cにクメール様式で
再建されたが、16C中頃には廃墟となっていた。
その頃、都がビエンチャンに移ったのを期に
再建され、19Cのタイ国の侵攻により損壊。
今みる姿は 1936年以降の大規模修復によっている。
仏舎利を収めた仏塔がある。塔高 45m。

 

ナーガ(大蛇)の装飾があちこちに。

 

蛇神。魔除けにおいてあるのだろうか。

 

 三輪人力タクシー。インドのリキシャに同じ。
右を行く車はジャンボと呼ばれる動力乗合タクシー。

 

ワット・シーサケット。こちらも16世紀中頃に創建された寺院で、
創建当時の様式を残すことではビエンチャン最古という。
ただし残っている建物は1818年の建立。

回廊の洞に多数の仏像が納められている。
総数 6,800体とか。
画像の仏像はマトゥラー様式というらしい。

町中。道路に卓を出して、チェッカーのような
ボードゲームに興じていた。

タラート(大市場)。華僑が貴金属店を広げていた。

中心地を離れると、まあこんな感じで。

 

その2へ


このページ終り [ホームへ]