744.紫水晶4 Amethyst (RSA産)

 

 

カクタス・アメシスト

カクタス・アメシスト −RSA、グランドブルク産
(カクタスはサボテンの意味らしい)

 

 

カクタス水晶(サボテン水晶)といわれて愛好家が最初に連想するのは、多分これだと思います。どちらかというとスピリチュアル畑〜パワーストーン畑の呼び名です。こちらの畑では、とにかくいろんな愛称と付加価値のついた水晶が多いです。みんな呼びたいように名前をつけます。まあ、標本畑も同じ穴のムジナですけど。
カクタス・クオーツ、スピリット・クオーツ、パイナップル・クオーツ、ポーキュパイン(ヤマアラシ)・クオーツ、いずれもこのタイプの水晶(アメシスト)です。

サボテンは意識の高い植物として有名です。ヒーリング効果もあるといわれています。
植物が人間の気持ちに応じて違った反応を示す現象をバクスター効果といいます。クリーブ・バクスター(1924-2013)は嘘発見器を使って植物の電気伝導率をグラフデータとして記録し、その変動が実験者が抱く意図の変化に呼応しているとの考えを 1966年に発表しました。昔から「緑の手」ということが知られていますので、そんなこともあるのかしれません。
アメリカの育種家ルーサー・バーバンク(1849-1926)が改良した植物のなかに、トゲなしサボテンがあります。スピリチュアル系のコンテクストでは、「僕がしっかりお守りしますから、トゲは手放してくださいね」と根気よくサボテンに話しかけたので、サボテンからトゲがなくなった、と伝えられています。
そういうことをするのは、ちょっとどうなんだ?と私は思います。愛情か打算か、教育か洗脳か、指導か操縦か。考え出すと頭がこんがらがります。だいたい生命体の器官は複数の機能を兼ねているのが普通で、サボテンのトゲも防御だけでなく、放熱とか水分捕獲の役割もあるはずなのですが。

カクタス・クオーツもスピリチュアルな特性を持っています。団結・協調・調和・円満を促進する効果があります。といわれています。
「ここは安全だよ、中世の城塞都市みたいに固まらないで、みんなもっと自由になったら?」と話しかけて、「じゃあ防御を解きますね」と、トゲトゲが脱け落ちてしまったら、鉱物愛好家としてはむしろ悪夢ですよね。(2015.5.23)

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