104.ネオジムランタン石 Lanthanite-(Nd) (日本産) |
理想的にはネオジムの炭酸塩で、実際には、ランタンをかなりの程度含む。含ランタン・ネオジム石と呼びたいところだが、ランタナイト−(La)、ランタナイト−(Nd)、ランタナイト−(Ce)で、グループになっているので勝手なことは出来ない(当たり前)。
日本では、前項の木村石と同じく、肥前町付近の第4紀玄武岩層から産出する。こうした産状は世界でも例がないという。
昼光下で、きれいなピンク色をしている。蛍光灯下では、灰色にくすんで見える。どちらが本当の姿ともいえないが、コレクターたちは、当然ピンク色に色づいた方を正とする。容色に惑わされるのは、人間の本能である。