150.緑鉛鉱 Pyromorphite   (中国産)

 

 

うほっ! サンゴみたい。

緑鉛鉱−中国、広西壮族自治区、陽朔産

 

中国の緑鉛鉱が脚光を浴びるようになったのは、ここ2,3年のこと。

南部地方、風光名高い桂林の東に、陽朔(やんしゅお)という町がある。この町の近くに古くから知られた鉛鉱山があって、現在、山の反対側から2本の坑道が掘られているという。鉱山名は、倒坪(だおぴん)。

ここでは鉛鉱石を採掘しているが、美しい結晶鉱物が出た場合は標本市場に回すシステムになっていて、お陰で工業原料としてむざむざと破砕される運命を逃れた世界クラスの標本が、陸続と私たちの元まで届いている。その品質と量は圧倒的で、もう、笑いが止まらない。

初期の頃は、やや色目の浅い、しかし素晴らしく光輝に富んだ結晶が出ていたが、掘り進むにつれ、緑色が濃くなり、結晶が大きくなり、ただ光輝の劣るものが産出しだした。昨年(2000年)の夏頃、結晶の大きさは3センチに達したというから、今ではさらに大きなものが出ているかもしれない。もっと深く掘ったら、もっとイイものが出てくるかも。
おお、なんてステキな中国。

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