◆水晶ギャラリー 7 |
スイス名産の「グウィンデル(クヴィンデル)」と呼ばれる曲がり(捻じれ)連晶。平行に並んだ結晶が少しずつ捩れてゆくのが風情である。こまかい緑泥石が表面に付着しているのも好ましい。
上の画像は平行連晶の様子。よく見ると柱軸が少し扇状に開いている感じがある。下の画像は錐面を上からみたもの。左側ではほぼ柱軸を見下ろす感じだが、連晶が右に進むにつれて頭が手前に垂れてくる感じになっている。
柱軸に垂直な結晶軸(連晶の進む方向の軸)を基準にすると、柱軸がだんだん反時計回りに回転していることになる。これは左手水晶の特徴に相当する。
cf. No.950 (水晶のマクロモザイク構造と軸の捩れ)
※ Gwindel :ドイツ語 gewunden(曲がりくねった)の、スイス・カントン県訛り。英語読みにするとウィンドル(グウィンドル)だが、日本語流にはグウィンデルになる。現地ではクヴィンデルの音に近いらしい。