No.69 ドレスデン その1

古くから繁栄したドイツ都市のひとつ。
7世紀頃はスラブ人が住んでいた土地だが、
9世紀にドイツ人のマイセン辺境地に入った。
12世紀頃、エルベ川の南岸に城塞が築かれ、
15世紀以降、辺境伯の居城都市となった。
市名の由来は「(川辺の)森の傍に住む人々」を
意味する古語ドレスデーネという。

1485年にザクセン選帝侯フリードリヒ2世の息子
アルブレヒトが地域の所領を得てザクセン公を名乗る。
市は 18世紀初のアウグスト強王の時代に大きく発展し、
ツヴィンガー宮殿が建設され、聖母教会の建設も始まった。
1806年に神聖ローマ帝国が解体してザクセン王国となった。

「エルベ河畔のフィレンツェ」と讃えられた文化の香り高い
宮廷都市は、二次大戦の空襲でほぼ灰燼に帰す。
戦後ソ連占領下に入って、東ドイツ領となり、
ライプチヒとともに工業都市として発展した。
市街建築物は旧の姿をなぞって徐々に再建され、
東西ドイツ統合後は回復が加速している。
(復元不能の建物も多く、宝物・美術品の類も
過半は焼失したそうだが。)

ツヴィンガー宮殿  1985年復元

聖母教会  2005年に漸く再建なる

休日の人出でにぎわう

観光馬車

エルベ川と南岸の旧市街 (北岸は新市街)

マルクト広場のあたり。
クリスマス・シーズンになるとクリスマス市の
テントで埋まり、観光客が押し寄せる。

カトリック宮廷教会

 

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