No.70 ブレンナー峠越え (イタリア〜オーストリア) その2

 

ドイツの文豪ゲーテは、南国への憧れの末に
ワイマールの宮廷生活を脱け出して
イタリアでの長期休暇を謳歌したことがある。
1786年から 88年にかけてのことで、至福の体験は
後に「イタリア紀行」(1816-17)としてまとめられた。

私が乗ったユーロシティはヴェネチアからミュンヘンへ
と向かう列車だったが、ゲーテはその道程を
ほぼ逆に辿ってイタリアに入ったのだった。
cf. ひま話 君よ知るや南の国

 緑なす山の斜面を滝が真っ直ぐに下っている。

そろそろ高峰が連なるあたり。
車窓にみぞれ混じりの雨が吹きつけてきた。

高所にトンネルを穿って通した自動車道

景観がイタリア風でなくドイツ(オーストリア風)に

ブレンナー鉄道 150周年、だそう。

 ブレンナー峠。駅の海抜は 1,371mらしい。

 オーストリア側へ

そしてチロル・アルプスへ

 

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