No.83 アユタヤ (タイ)  その3

 

トゥクトゥクのドライバーが次から次と寺院を連れ回してくれて、それはいいのですけど、そのうち何が何だか分からなくなってしまいました。暑いし。

ウィハーン(礼拝堂)・プラモンコン・ボーピット。
この寺院も破壊されて久しかったそうですが、1951年に再建。

建屋の中に高さ 13mの仏像を納めてます(台座を入れると 17m)。タイ国屈指の大仏。15-16世紀に製作され、17世紀前半に現在の場所に置かれたそう。金箔の内側は煉瓦と青銅。ビルマ軍の侵攻時に寺院は破壊されたものの、仏像は損傷を受ける程度で済んだ。掠奪を恐れて金箔を剥がしてあったらしいです。現在の箔押しは1992年に完成。

ワット・プラシーサンペット。
ワット(寺院)と呼びますが、14-15世紀に宮殿として造られ、後に王家専用の仏教儀式の場となったところ。15世紀末にほぼ完成し、仏塔に祖先の王の遺骨が納められた。セイロン様式も美しいアユタヤ朝の守護寺院。ちなみにタイには墓地を作る習慣がなく、遺骨は寺院に納めてもらうか、散骨するそうです。

いくつも並んだ仏塔。

漆喰が剥げると、煉瓦がむき出しになるようです。

ワット・ラーチャブーラナ。
王位継承争いで相討ちした二人の兄の菩提を弔い、1424年に 8代王サームプラヤーが建立した寺院。兄たちを火葬した場所に立てたそうです。

中央塔堂(プラーン)はトウモロコシ形のクメール様式。四囲をセイロン様式の仏塔が取り巻きます。サームプラヤーはクメール王国のアンコールトムを攻略した王で、連れ帰ったクメール人の虜囚からバラモン教の文化がアユタヤ朝に入りました。以来、「王は神なり」という思想が生じたそうです。

1957年に地下聖堂から多数の仏像、金細工が発見され、収奪の憂き目をみたそうです。

修復された中央塔堂。女神姿の化身像。
ナーガ(神蛇)やガルーダ(神鳥)の姿も。

部分的に残っている漆喰装飾。

ワット タンミカラート。
アユタヤ朝成立以前にタンミカラート王が建立したマハニカイ派の仏教寺院。何度も修復を経て、現在も現役の寺院です。仏像の頭部が置かれていますが、レプリカです。実物は博物館にあるそう。

黒鶏の像が沢山置かれて瓦礫となった礼拝所を守ってます。天沢退二郎のオレンジ党に出てきそうな不気味さ。

強そう…。

こちらは獅子の像が守る仏塔跡。

大分壊れてますけどね。

タテガミが雄々しい。

ナーガ。七つの蛇頭を持つ半人半蛇の竜王。仏教護持者。

 

で、まだ契約時間には余裕があったのですが、「駅まで送ってー」と頼み、観光終了。帰路の電車はエアコン車両が満席で普通席に。外国人設定がなく、行きの数分の1の運賃でした。

 

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