380.たんぱく石 Opal (USA産ほか) |
非晶質の(または晶質でも結晶度の低い)含水二酸化珪素であるオパール(たんぱく石)は、純粋なものは無色ないし白色と考えられるが(→No.377)、鉄やニッケル等なんらかの不純物を含んで、さまざまな色あいを呈する。
いくつか例を並べてみた。上から順に簡単にコメント。
ストロベリーオパール…7年ほど前に市場によく出ていたもの。いちごみるくの風情がヨロシイ。
続く2点のペルー産ピンクオパールは、最近出回っている標本。商業的に採掘されており、質がよいとジュエリーに用いられる。
チェコ産のイエローオパールは古い標本だが、オパールとして典型的なタイプのひとつ。酸化鉄を含むため、こうした色になるらしい。
次のタンザニア産は透明感のあるイエローオパール。珍しくキャッツアイ効果があるというので、2,3年前に評判を取った。
グリーンオパールは、クリソプレーズ(緑色のカルセドニー)のオパール版といえよう。クリソプレーズと言われても、そうかと頷いてしまいそう。
ペルーのブルー・オパールは数年前(1991までに)に新しい宝石としてデビューした。当初は供給が不安定だったが、3年ほど前、大きな脈が見つかって安定供給の目処が立った。以後急速に普及したらしい。宝石質のものは透明感があってすこぶる綺麗だが、値段も宝石級となり、我がコレクションの対象範囲からはずれてしまう。
石英同様、オパールも石さまざま。