No.69 ドレスデン 新・緑の丸天井(グリーン・ボールト) その2
歴史的・緑の丸天井はどういうわけか写真撮影が許可されていないが、
2階の新館以上に優れた細工品が飾られているように思う。
しかも手の届くところに。
一番有名なのは、黒い肌のムーア人がコロンビア産の
エメラルド原石を捧げ持っている作品と思う。
白色の母岩にエメラルド結晶がいくつも刺さっている。
原石は 1581年に献上された巨大な石で、
もとは今より多くの結晶がついていたが、取り出して宝石に
カットされていったそうだ。ディンリンガー作(1724年)。
(ページ末に参考画像)
というわけで、引き続き、新・緑の丸天井の展示品から。
ひと目、ボヘミアン・ガーネット、と思ったが、どうだろう?
エナメルを塗った金属プレートで飾った皮袋。
アメジストは箔の裏打ちをしているように見える
ロック・クリスタルの上に止まった鳥(ロック鳥、なんちて)
トルコ石が綺麗だなあ。
浮かれ気分ならロケンロール
手に持つのはビールカップかと思ったが
サイコロのカップかもね
真珠の胸の踊り子
真珠の太鼓腹の楽師
なんとなくアルカイックな(太古的な)雰囲気のあるレリーフ
蛇、鳥、牡牛、犬神、有翼の太陽、黄金の林檎の木(禁断の木の実?)。
いろんな文化モチーフが混じりあってフシギ。
船首飾りの顔がなんだか東洋風
大ムガール帝国のデリー宮廷(1701-1708)
ディンリンガーの作
フローレンス細工「ピエトラ・デューラ」
(フィレンツェ名産の石モザイク)
伝説の緑色ダイヤモンド 「ドレスデン・グリーン」
いわゆる「崩壊した大理石」
または「風景の絵の石」 ピエトラ・パエジナ/ パエジナ・ストーン
cf. No.177
ザクセンやボヘミアは銀鉱の産出で莫大な富を得た
その銀で鋳造した「ターラー」(谷貨幣)と呼ばれる銀貨のコレクション
騎士さまの御仕度
トルコ石象嵌の武具 もったいなくて使えないと思う
馬上槍試合
ムーア人とエメラルド(参考画像)
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