No.72 イゾラ・マードレ(母島) (ストレーザ2) 

 

ストレーザに近いマッジョーレ湖上の島の一つ、
イゾラ・マードレ。幅220m、長さ330m。
9世紀半ば頃、島には礼拝堂や墓地があって
オリーブを栽培していたという。
15世紀来、ミラノ出身の貴族ボッロメオ家が所有し、
1501年にはリグリアから持ち込んだレモンの
栽培が始められ、一族の住む宮殿が
建設された。宮殿は 1580年代に拡充され
ルネッサンス様式が取り入れられた。

今日、島はさまざまな柑橘類を植えた
美しい英国式庭園(植物園)になっていて、
夏の観光シーズンには宮殿とともに
一般公開されている。(島の住人は管理人だけという。)

 ストレーザから観光船で島に渡る。

門をくぐれば宮殿を取り巻く植物園

南国風の植物が育つ

オレンジが実る

藤の花のアーチが岸辺まで続く石畳

竹林

 対岸の町 泳ぐと距離がありそう

 引き揚げて管理されている渡し舟
実際に使っているとは思えないが…

 こういうのが英国式なのかしらん

 宮殿の中。ボッロメオ家が所有する家具調度品が
展示されている。

人形劇の道具。
ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」
第一巻や、辻邦生の「夏の砦」の、
芝居に熱狂した幼年時代の回想シーンが
想起される。良家の子女たちのたしなみ?

栄華の夢の香り

囲われた敷地を出ると、気持ちのいいテラスのカフェーがある。

観光客もひと時の夢の世界へ

船着き場。
対岸に見える白い山肌はバベノの採石場。

 

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