No.81 フランクフルト・アム・マイン (ドイツ) その3
ドイツの町には普通、中心街に広場があって、
市庁舎も建って、「マルクト」(市場)と呼ばれるが、
フランクフルト旧市街の広場は
なぜかレーマーという。
でも商店やレストランが軒を連ねて、
クリスマスに広場を埋めて市が立つのはマルクトと同じ。
旧市庁舎(ツム・レーマー)。
1405年に市が3つの建物を買い取って改築したそう。
ツム・レーマー(ローマ館)というくらいだから
ローマ風なのかもしれないが、私にはドイッチェ風に思える。
神聖ローマ帝国に縁りの町だからレーマーなのかも。
戴冠式の後は中央建屋の2階(皇帝の間)で
祝賀の宴を張ったという。
ドイツ国旗とユーロ旗
(この右にウクライナ旗も掲揚されていた)
ガッツポーズの鷲(アドラー)は
ドイツ連邦共和国の国章。
旧市庁舎の向かい、6軒並びのオストツァイレ。
15-16世紀頃の建築物で大戦時に灰燼に帰したが、
1980年代に当時の図面から起こして再建した。
木組み切妻屋根の、こちらもドイッチェらしい建物。
広場。右(南側)にアルテ・ニコライ教会。
90年頃に修復された新出来の気配満々の建物だが、
その際の調査で 1290年に礼拝堂として建てられた
有数の古建築だったと分かったそう。
正義の女神ユスティツィア(ジャスティス)。
ドイツ人も日本人に劣らず正義が大好きだと思う。
「ルールを無視した商談の進め方、私には許せん」
魔族アウラじゃないよ。
双頭の鷲(ドッペルアドラー)は、
東ローマ帝国や神聖ローマ帝国縁りの紋章。
東ローマでは東西両帝国の支配権
(ビザンティンとローマ帝国の融合)を主張した。
神聖ローマ帝国は西ローマ帝国の精神的後継を自任。
その後オーストリアやドイツは単頭の鷲を紋にする。
古代の双頭の鷲はヒッタイトやシュメールの象徴。
鷲の爪は粘り強さ、自由と正義の守護を表す。
しかし、この写真の看板は単なる飾りかも。
何だろう。ローマ軍人姿の月神(女性?)が
水がめの水で消火活動をしている?
緑の腰帯かあ…
旧市庁舎を繋ぐ橋。
納税にきた市民は本館から別館へ通され、
支払い済んで橋を戻るとき、
「はぁぁぁ…」orz
ベネチアのあの橋に因んで「ため息橋」というらしい。
フランクフルトの橋の下、
トラムが通る
狭い通りを大勢の人たちが
ひしめいて歩く賑わいが結構好き。
ちょっと休憩。
水を一杯、所望じゃ。
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