シュタイアーマルク州(スティリア)のエルツベルクは 1000年以上に亘って採掘され、いまなお現役で稼働を続ける大鉄山である。シュタイアーマルクの心臓と呼ばれている。(cf.エルツベルグ鉱山 その1
)
地下坑道のところどころに石灰石やあられ石が鍾乳状に晶出し、あたかも白い花のような奇観を呈する。古来「鉄の花」(ラテン語でフロス・フェリ、ドイツ語(オーストリアドイツ語)でアイゼン・ブリュート)と呼ばれるもので、ヨハン大公の頃にはスティリアの鉱山業のシンボルとされていた。
エルツベルクの鉄の花
エルツブルグ産
ケルンテン、ヒュッテンベルク産
ハンガリー、シェムニッツ産
エルツベルグに限らず各地に同様の花がみられる
銅を含んで青く着色した鉄の花
海生生物のような方解石の標本
あられ石 (フォーゲル・ネスト:鳥の巣 と呼ばれるもの) エルツベルグ産
グラーツの北方には石灰岩地帯があり、鍾乳洞やその中で成長した鍾乳石の類が有名である。また含銀方鉛鉱等の鉱石があって、かつて小規模な鉱山がたくさん開かれ、栄えていた。
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