イギリスのカンバーランド(現カンブリア州)には、重く、硬い、繊維状に結晶した赤鉄鉱(ヘマタイト)が産出する。ペンシル・オアと言って、割るとペンシルのような(薄い)棒状に裂ける。 これで絵を描くと、ベンガラ色の線が引ける…のではないかと想像するが、それはまあ余談。
同地方の鉄鉱石は燐と硫黄分とが比較的少ない優品で、ベッセマーが転炉製鋼によって安価な鋼を量産し、国内市場を席巻したのはこれあってのことだった。(⇒鉄と鋼の話2)
cf. No.19 赤鉄鉱