No.25 プネー (プーナ)

インド西部の大都市ムンバイ(ボンベイ)から電車で4時間ほど内陸に入った高原都市。ギャラリーで何度か取り上げたが、沸石やカバンシ石の産地として有名なところ。 cf. No.2   No.28     No.441   No.444    No.448

インドというと一絡げに暑い印象を持ちがちだが、雨季と乾季があるし、秋も深まれば朝は随分と冷え込む。大理石の床に素足で立てば、冷たさはくるぶしを伝って脳天に響く。画像は1989年に撮ったもの(多分初夏?)。 その頃はまだデジカメがないし、僕は出先で写真を撮る楽しみを考えたこともなかった。

プネーの鉄道駅近く。 当時インドの鉄道は時間にルーズなことで知られていた。それでもこの頃にはコンピュータのオンラインシステムが導入されていた。そのシステムがハングアップしたりするのが困ったものであったが、今考えてみるとインドのコンピュータ技術は結構進んでいた。映画「マトリックス」のような、緑色に光る文字を表示するCRTの頃。

この町ではあまり物乞いのひとにつきまとわれた覚えがない。
わりと経済的に恵まれた地域だったのだと思われる。

なんだろう? 多分家族連れでお参りに来た方たちだったように覚えているが…

こういう道路を覆うような大木があちこちに差し掛かっていて、
暑い日差しの下、僕はその陰を縫うように歩き回っていた。

馬車ですよなぁ。珍しい。道路ばたは、こんなふうに石ころが転がり、土に覆われていることが多かった。だいたい掃除をする人が、道路に積もった土埃を端に掃き寄せるのである。

水牛に牽かせる荷車。これは至るところに見かける。

お客を確保してから燃料を補給するオートリキシャ。

今思えば、同じような木が沖縄の街路樹にも採りいれられている。

バナナ、りんご、ぶどう、ココナッツ、瓜。僕が初めてグアバジュースを飲んだのは(そして感激したのは)この町だったと思います。もっといろいろ撮っておけばよかった…と今さらながら。


このページ終わり [ホームへ]