No.47 ベルン6 (2022-1)
2020年は長く人類の歴史に残るであろう年だ。1月に新型コロナ(Covid-19)が報告され、あれよあれよと見る間に世界は鎖国状態に入っていった。私は 3月に欧州に出張の予定があって準備をしていたが、1月30日に WHOが緊急事態を宣言したことで雲行きが怪しくなった。ある訪問先は早々に他国人の受入れ条件を厳しくし、やり取りをしている間に全面拒否を発令した。他の訪問先は「気をつけて来るように」というところもあれば、「拒まないが、どうするかそちらの判断に委ねる」というところもあった。結局、渡航 2日前の 3月11日にパンデミックが宣言されたことで、すべてがキャンセルになった。しかしそれでよかったので、渡航していたら、途中で国境を越えられなくなって詰んでいただろう。都市によっては外出制限(ロックダウン)をかけていた。
その後の 2年間は悪い夢かと思うような世界の分断が起こった。日本ではコロナのさなか、2020年7月から GOTOトラベル・キャンペーンを挙行して国内移動を奨励したが、一般人の海外渡航は事実上ありえない状態で歳月が過ぎた。しかしそれでいつまでやっていける訳もない。ワクチンが開発され接種が行き渡ったこともあり、2022年の春頃から一般人の往来が条件付きで再開されるようになった。渡航先の入国審査にワクチンの接種証明や直前の検査・陰性証明が求められたのは当然だが、帰国前にも検査が必要で、陽性の場合は帰国便に乗れないというルールであった。日本国の立場で表現すれば、「相手の国が受け入れるなら渡航するのは自由だけれど、感染したら陰性になるまで帰って来なくていいからね」といった感じだ。行きはよいよい、帰りはこわい。それでも用件を引き延ばしていた人たちは大挙して移動を始めた。地雷原を歩くようなこのルールは 10月頃まで続いた。
2022年 5月。 2年越しで欧州を訪れた。マスクの着用は国によって扱いが違い、全面的に不要とした国もあれば、公共交通機関やスーパー等では着用という国もあった。日本は各種店舗の接客対応者が着用を続ける習慣が長く残った。スイスにはチューリッヒ空港から入り、電車でベルンに向かった。誰もマスクをしていないのが新鮮に映った。

チューリッヒ空港に向う機上からアルプスが見えた。ああ、スイスだと思った。


旧市街の南側

アーレ川は町の北〜東〜南側を巻いている。


マロニエの咲く頃

南側に懸かる橋から。ランドマークのミュンスター。

対岸から見るミュンスター

日が照れば初夏の兆し。


南側の橋

東側の橋


南東側対岸から見た旧市街

南東対岸にあるクマ公園のクマ。

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