No.71 クアラルンプール その1

 

この頃は日本もすっかり夏の猛暑が日常化して、ここは熱帯か?と疑ってみたりするが、マレーシアやタイといったホンモノの東南アジアに踏み入れば、やはりこれは日本とは違う、「熱帯アジア」の感触が、匂いが、全身を浸してくる。

好んで働き先をアジアに求めたり、駐在中に惚れ込んで以後ずっと留まって暮らす日本人が結構あるものだが、そういう方たちは事情はそれぞれあるにしても、どこかでこの「熱帯アジア」の呼び声を聞いて誘われ、シンクロして浸ってゆく生き方をされているのだと思う。
日本にもアメリカにもヨーロッパにも求められない、アジアのテイスト。

以前はさほどに思わなかったけれど、訪れる機会が重なるうち、私もだんだんそのテイストが分かるようになった。「ここで暮らしたらどんなだろう」、とあらぬ空想も育ってくる。

クアラルンプールはアジアの他の首都圏と同じく、この3-40年であっと驚く変貌を遂げ、摩天楼聳え立つメトロポリスの衣をまとった。しかし中心街を離れると、いまだ遠いアジアの夢を見続けているような、そんな感じがそこここに息づいている。

おそらくはつい何十年か前まで緑濃い熱帯雨林が広がっていたのである。
林地を切り拓いて高層の集合住宅を建てていったのだ。
資本主義経済(外貨)の導入とともに。

今も進行中の土地開発。

車(四輪)社会への移行

一方で庶民の暮らしはまだ昔日の面影を留めて

舗道に張り出した半露店がお客を待っている

道端の家の前になにかを祀った祠が置かれて

花やお香が供えらえている

ヒンドゥー風の花輪を売るお店

郊外。ガソリンスタンドの脇にドリアンの屋外市場が。

どんなテイストのが食べたいか言うと、匂いを嗅いで見つくろってくれる
棘が立っているので素手で持つと痛い

中の黄色いところを食べる。ねっとりして、とても美味。
と思うが個人差が大分とあるようです。

大きいのはジャックフルーツ。こちらは素手でも持てる

中の果肉を割いて食べる

そのへんにいるオオトカゲ 
こんなのは日本にはまだいない

 

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