338.水晶 Quartz (ペルー産) |
再び、バーバラ・アン・ブレナン(→See No.265)によって、パワーストーンを考えてみる。引用は「癒しの光」下巻より。
人間は体からバイオプラズマと呼ばれる生命エネルギーを発している。二人の人間が接すると、バイオプラズマは二人の間を流れる。そうしてある種のコミュニオンが起こる。バイオプラズマの流れは、人が命を持たない物体と結びつくときにも生じる。
「…このようにしてある物体に結びつくと、エネルギー意識体の一部が物体に残される。ある物体を使うほどにより多くのエネルギーが吸収され、その物体にいっそうの結びつきを感じるようになる。
バイオプラズマを介して物質に残されるエネルギー意識体のタイプは、自分がその物体についてどう感じるかによりかわる。その物が好きなら、愛が注ぎ込まれている。嫌いなら、嫌悪の感情エネルギーが注ぎ込まれている。電話をとる時に機嫌が悪ければ、その感情の一部は電話に残る。機嫌がよくても同じだ。人が物体に自分のエネルギーを注ぎ続けると、そのような性質のエネルギーが蓄積されてゆく。その物体はやがて同じ性質のエネルギーを接触した人すべてに与えるようになる。
ヒーラーはこの原理を使って物体をチャージする。たとえば布やクリスタル(水晶)などにヒーリングエネルギーを入れて、患者に送る。布やクリスタルはヒーラーからのヒーリングエネルギーを患者に伝え、患者はそれを吸収する。さらにヒーラーは遠距離からその物体をチャージし続けることができる。つまりその物体は患者によってのヒーリングエネルギーの源であり続ける。
これがお守りや呪符が効果を発揮する基本原理である。」
彼女はここで、鉱物が本来的に内在している性質やエネルギーのことは述べていない。パワーストーンが、世間で言われているような効能を人に与えるかどうかより、むしろ人が物体に付与する力の可能性について語っている。
そこでもし人が、「利用」したいという意図や期待から−感謝の念なく−石に接するなら、当然石はそのような念を帯びることになるだろう。
石を使うなら、まずは自分の心を「浄化」しておくべきであろう、と私は言いたい。
cf. かけらの5.Kと指輪の話
補記:標本商セニックス氏らのコメントによると、セロ・デ・パスコ県アタコチャ地区のアタコチャ鉱山とマリポ鉱山とは、1997-2003年の時期に結晶鉱物標本産地としてもっとも豊かな収穫を見た場所だという。この地区の水晶には、樽状の丸みを帯びた柱状結晶や冠状の結晶、また完全に柱面を欠いて角錐状になったものがあった。またマリポ鉱山にはアメシストも産した。