サンストーンはアベンチュレッセンスを示す長石類の宝石名だ。別名アベンチュリン・フェルドスパーともいう。白色〜青白色のシラーが走る
ムーンストーン(月長石)に対して、あかがね色の燦光を見せるサンストーン(日長石)という趣向。古来、太陽の石と呼ばれたものは、水晶、こはく、ある種の重晶石(
蛍光石)、ヘリオドールなどたくさんあるが、現今、日本語でサンストーンといえば、やはりこの石を措いてほかにない。
インド産のものは、灰曹長石(オリゴクレーズ)に赤鉄鉱を含んだ半透明〜不透明の石で古くからの有名品。アメリカ、オレゴン州産の銅を含む石は透明度が高く煌きも強くて人気が高い。標本レベルでも品質の差は歴然だが、値段が一桁違っている。…そこまでの差はないと思うのだが。
cf.
東京都八丈島の石積ケ鼻に見られる灰長石にも自然銅を含んで赤紫色に染まったものがあって美しい。標本がサンストーンとして売られている。⇒
No.766