378.アンドラダイト Polyadelphite (USA産) |
マンガンを含む鉄鉱石フランクリナイトで知られるフランクリン鉱山には、マンガン(やアルミニウム)を含むアンドラダイト(灰鉄ざくろ石)が産出し、ポリアデルファイトと呼ばれている。
鉱脈に接するペグマタイト帯では、ガーネットはもっとも多く見られる鉱物のひとつであり、黄色〜緑色〜茶色の巨塊が、黒雲母、フランクリナイト、バラ輝石、方解石などに伴って産出する。
はっきりした自形結晶はまれで、たいていは上の標本のように、方解石に埋もれて、なんとなく結晶っぽく見える粒や塊状となっている。
追記:1836年にトマス・トムソンがフランクリン産のものを報告した。ギリシャ語で「多くの兄弟の石」。分析の際に5つの(元素の)珪酸物が得られたことによる。