ひま話 デンバー自然科学博物館 (DNSM)  その1 (2023.6.25)


アメリカ中西部の都会コロラド州デンバーのダウンタウン、東エリアのシティパーク内にある自然史と科学をテーマとした博物館。1868年に、自然主義の開拓者エドウィン・カーターが地元で蒐集したコレクションを自宅の丸太小屋で公開したのが始まり。同志の寄贈もあって展示品は増加の一途をたどり、1900年に建物を刷新してコロラド自然史博物館となった。今日では収蔵品数が 100万点を越えるそうだ。ロッキー山脈周辺で採れる鉱石や宝石鉱物、恐竜の化石、かつてコロラドに生息していた野生動物のジオラマなど、ワイルド・ウェストの魅力が詰まった施設。

博物館の外観。広大なパークの中にある。

ダウンタウンが見える。その彼方に連なるロッキー山脈。

博物館の中。自然史博物館はどこへ行っても、まず恐竜の骨格展示が目玉扱いだが、

鉱物愛好家なら迷わず、宝石&鉱物ホール(クアズ・ホール)へ直行。
パネル前に飾ってあるのはいずれもロッキー山脈周辺で採れるもの。

コロラド、ノース・イタリアン山脈産のラピスラズリ。こんなに品質のよいものは珍しい。
cf. No.579 

アクアマリンと煙水晶の晶洞を再現した展示。

鍾乳洞の再現展示。 この博物館は自然の産状を見せることに情熱を傾けているらしい。左側に見えているのは石膏の結晶。

名にし負う、スイート・ホーム鉱山の菱マンガン鉱。1997年に発見されたクアズ晶洞を再現した展示。
cf. No.700

菱マンガン鉱「アルマ・キング」 1992年の発見。

菱マンガン鉱の銘品を並べた展示。左(A)はコロラド州スイートホーム産、右奥(B)はアルゼンチンのカピリタス鉱山産のいわゆるインカ・ローズ。右手前(C)は南アフリカのヌチュワニン鉱山産の犬牙状結晶。御三家を選べば、やはりこの3品になるか。

アマゾナイトと煙水晶の晶洞の再現展示
コロラド州パイクス・ピーク周辺にはアマゾナイトの晶洞が多数眠っている。
cf. No.620 

 

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