ひま話 ベルン自然史博物館1   (2017.4.9)


スイスの首都ベルンにある自然史博物館。
アルプス産の鉱物コレクションが実に実に充実してます。

ベルンは馬蹄形に蛇行するアーレ川に三方を囲まれた中世都市国家を
起源に持ち、今日なお美しい旧市街が残っています。
まるでファイナルファンタジー\の世界を歩くよう。
博物館は南側の橋を渡ったすぐ外側にあります。ベルン駅から徒歩15分くらい。

スイスの鉱物

「でかっ!」と思います どれもこれも

ルチル入りの煙水晶

アーカンソー産の煙水晶は尖端が黒くて根本が白っぽいものは放射線処理品、
といいますが、アルプス産の煙水晶は尖端の方が濃色の天然モノも珍しくありません。

いわゆる「グヴィンデル水晶」(捩れ水晶) cf. Q07

ファーデン水晶  cf. No.300

ラベルにファーデン水晶とあるのですが、ファーデンってどういう意味でしたっけ?

アルプス名産のひとつ、アデュラリア(氷長石) 雪白と灰緑。 cf.No.431

アミアンス(アミアンサス)  cf. No.327

紅柱石と藍晶石(同質異像)が共産した標本。ともに生じる条件とは…?
(実験室的に紅柱石は低圧低温、藍晶石は低温高圧で生成するが、
自然界では低圧でも藍晶石が出来ることがある)   cf. No.556

鳥の巣とその中の卵。ともに化石化してます。

スイスの緑色蛍石。 僕は初めて実物を見る気がします。

水晶に着床したピンク蛍。 可憐。 cf. No.23

濃い赤色の蛍石。
スイスのイメージ色は白と黒、そして赤ですが、この3色を組み合わせたデザインを、
スイス製のいろいろな産品に見ることが出来ます。
鉱物では、白は水晶または氷長石(アデュラリア)、黒は煙水晶(黒水晶)、
そして赤は赤色蛍石がそれぞれに呼応している気がします。お国柄ってやつです。

ヘマタイト いわゆる鉄の薔薇。 ほんとに花弁のようです

無色透明の灰重石。 なかなか風格があります。 cf. No. 154

スイスというとヒスイ輝石が有名ですが、軟玉もあるわけですね。

 

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