ひま話 デンバー自然科学博物館 (DNSM)  その6 (2025.12.30)


その他、いろいろ興味を惹かれた展示物から。

クリップル・クリーク、フロレンス鉱山産のトルコ石塊。
この鉱山とワレス・バーティス氏のことは No.728に書いた。

コロラド州ジルピン郡産の黄鉄鉱。
並行連晶を示す条線が美しい。

灰重石。オーレイ郡イースト・キャンプ・バード鉱山産

ユタ州コロラド・プラトー地域のボルボース石(バナジン銅鉱)。
こういう見事な標本は市場ではなかなか観られない。
cf. No.166

コロラド州モンローゼ郡パラドクスの
カルシオ・ボルボース石(灰バナジン銅鉱)。
現在はタンジェアイト Tangeiteと
標識すべきと思われるが…。

紫水晶。ミネラル郡クリードのアメシスト鉱山産。
こういう放射状・花弁状の標本を見ると、
水晶はやはり石のはなぶさ(英)だと感じる。

紫水晶。メキシコ、ラス・ビガス産。
別格ですよな。cf. No.1009

日本式(ガルデット式)双晶の水晶。
標識の地名は乙女阪(坂)を指しているようだ。
明治中頃に渡ったものか。

ジョンズタウン隕石。
1924年7月6日の午後、コロラド州ウェルド郡に落下した。
小惑星ヴェスタに由来する HED(ハワーダイト・
ユークライト・ディオゲナイト)型のアコンドライト質。
44-45億年ほど前に形成されたとみられる。

落下地点はジョンズタウンの西方約 3km。
ある人物の葬儀が郊外の教会で行われていた最中で、
参列者たちは凄まじい音と共に燃える火球が
煙の尾を引いて地上に激突するのを見た。
そして、彼は生前何をしでかしたのだろう?
と疑ったといわれる。
おっとり刀で現場に駆けつけた者たちは
地面に約50cmほどめり込んだ隕石をみた。
彼らが葬儀に戻っている間に、
ある農夫によって掘り出された。

隕鉄。八面体式のウィドマンシュテッテン構造がキレイに現れた切断面。

隕鉄の中でもっとも普及している標本といわれる
キャニオンディアブロ(産量があるので比較的安価)。
約5万年前に落下し、アリゾナ州のバリンジャー隕石孔を
形成したとみられる巨大隕石(オクタヘドライト)の破片。
1891年にディアブロ峡谷で発見された。
数十万トンが落下したとみられるが、
発見されている隕石の量はずっと少ない。

宝石展示室のオパール・カービング。

 

三角竜は私が子供の頃のアイドルだった。
図鑑を眺めては、こいつが一番カッコいいと思ってた。

 

ジャコウ牛
カナダ北部やグリーンランドに自然分布する生物。
ピアリーの北極探検では天然の食糧庫とされた。
cf. グリーンランド北部の自然鉄

宇宙開発関連の展示物。
大人になってみると、この種の月面観測車が
いかにチャチな骨格の設計であるか
に気づいて驚かされる。
自走式で自重を支えられればいいので、
人が乗るとかクッション性とか安全率とか
余分な対応は度外視しているのだろう
(そもそも地球より重力加速度が小さいはずだし)。

 

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